大人のADHDで診断がつかない時、相談前に整理すること

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PR本記事にはアフィリエイト広告リンクが含まれます。記載内容は筆者個人の体験と公的情報をもとにした一般的な整理であり、ADHDの診断・治療を行うものではありません。症状や受診については医師・公的相談窓口などにご相談ください。

大人になってからADHDを疑い、検査や相談を受けても「診断がつかない」と言われると、かなり宙ぶらりんになります。

僕も、診断名をもらえば全部が整理されると思って動いた時期がありました。でも実際には、診断名の有無だけでは、仕事で詰まる場面、生活で崩れる場面、人に説明できない困りごとは片付きませんでした。

この記事では、ADHDの診断がつかない時に、次の相談前に何を整理しておくかをまとめます。診断の代わりに判断する記事ではありません。医療相談、発達障害者支援センター、自立訓練、就労移行支援の違いを、当事者目線で分けるための記事です。

目次

結論:診断名より先に「困りごとの言語化」が必要だった

最初に結論を書くと、診断がつくかどうかを自分で決めようとするより、どの場面で、何が、どれくらい困っているのかを言葉にするほうが先でした。

発達障害情報・支援センターの説明でも、発達障害は障害の種類を明確に分けて診断することが難しい場合があり、年齢や環境で目立つ症状が変わることがあるとされています。つまり「診断名が一発で決まらない」こと自体は、珍しい話として片付けないほうがいい。

ただし、そこで止まると何も進みません。次の相談で必要になるのは、「ADHDかどうかを証明したい」という気持ちだけではなく、たとえば次のような具体です。

  • 仕事で指示を聞き漏らす、納期を忘れる、音や人間関係で消耗する
  • 部屋、支払い、持ち物、予定の管理が崩れる
  • 検査結果や相談結果を見ても、自分の困りごとにどう結びつくか分からない
  • 職場や家族に何をどう説明すればいいか分からない

僕の場合も、検査や相談そのものより、その後に「で、次にどこへ何を相談すればいいのか」が分からなくなった時間のほうがきつかったです。

診断がつかない時に詰まりやすいこと

診断がつかない時にいちばん危ないのは、「自分は困っていない扱いなのか」と受け取ってしまうことです。

診断名が出なかったとしても、生活や仕事の困りごとが消えたわけではありません。むしろ診断名がないぶん、自分で説明する材料を用意しないと、相談先にも職場にも伝わりにくくなります。

「検査結果」と「日常の困りごと」がつながらない

検査を受けると、数値や所見のようなものは手元に残ります。でも、それを見ても「だから自分は何に困っていて、何を変えればいいのか」までは分からないことがあります。

ここで必要なのは、検査の中身を自己解釈することではなく、検査後も残っている生活上の困りごとをメモにすることです。

「診断がないから相談できない」と思って止まる

医療や制度の利用条件は、自治体、サービス、事業所、医師の判断で変わります。だから「診断がないなら何も使えない」と自分で決めるのは早いです。

発達障害者支援センターは、発達障害児・者と家族からの相談に応じ、保健、医療、福祉、教育、労働などの関係機関と連携する専門機関です。医療機関だけで抱え込まず、地域の相談窓口も候補に入れていい。

「どこに行けばいいか」が全部混ざる

医療相談、自立訓練、就労移行支援、発達障害者支援センターは、同じ「相談先」に見えて役割が違います。ここを混ぜると、今すぐ受診したいのか、生活を整えたいのか、仕事に向けて準備したいのかがぼやけます。

相談前メモに書く項目

次に相談する前に、僕なら次の表を埋めます。きれいな文章にする必要はありません。むしろ箇条書きのほうが、相談先に伝えやすいです。

項目書くことメモ例
困っている場面生活、仕事、人間関係、体調などに分ける仕事中に指示が抜ける。家では支払いと片付けが崩れる。
頻度毎日、週数回、月数回など忘れ物は週に数回。予定の抜けは月に数回。
損失遅刻、退職、出費、対人トラブルなど注意を受ける。余計な買い直しが出る。
すでに試したことメモ、アプリ、家族への相談、受診など通知アプリは入れたが、通知自体を消してしまう。
相談したいこと診断、生活支援、就労支援、職場配慮など診断名より、仕事で説明できる困りごとの整理をしたい。

ポイントは、「ADHDだと思います」とだけ言わないことです。そうではなく、生活や仕事で何が起きているかを書く。診断名がつくかどうかは医師の判断ですが、困りごとを整理することは自分でもできます。

医療相談、自立訓練、就労移行支援の違い

「どこへ相談するか」は、目的で分けたほうがいいです。ざっくり分けると次のようになります。

相談先主な目的向いている状態注意点
医療機関症状、診断、治療方針の相談睡眠、気分、不安、集中困難などを医師に相談したい診断や治療は医師の判断。この記事では判断しない
発達障害者支援センター地域の相談、関係機関へのつなぎ医療、福祉、労働のどこに相談すべきか分からない地域により事業内容が異なる
自立訓練生活能力や社会生活の練習生活リズム、対人、通所、日常の立て直しが必要利用条件や手続きは自治体・事業所に確認
就労移行支援一般就労に向けた訓練、就職活動支援働く準備、応募、面接、定着支援を考えたい原則として就職を目指す制度。給料目的の場所ではない

就労移行支援については、別記事で「就労移行支援はやめとけ?ADHD傾向の私が調べて分かったこと」に詳しくまとめています。この記事では、診断がつかない段階での相談先整理に絞ります。

まず医療相談から整理したい人へ

睡眠、気分、不安、集中困難、生活への影響を医師に相談したい場合は、医療機関に相談する選択肢があります。通院の予約や待ち時間が重い人は、オンライン診療に対応した精神科・心療内科を調べるのも一つの入り口です。

エニキュア — 精神科・心療内科のオンライン診療。受診可否、診療内容、費用、予約枠は公式サイトで確認してください。

※上記は広告リンクです。診断や治療を保証するものではありません。診療内容は医師・医療機関の判断に従ってください。

相談先を選ぶ目安

診断がつかない時は、「何を解決したいか」で相談先を分けます。

  • 症状や受診について相談したい:医療機関
  • 地域の制度や相談先を知りたい:発達障害者支援センター、市区町村の障害福祉窓口
  • 生活リズムや対人の練習から始めたい:自立訓練
  • 一般就労に向けた準備をしたい:就労移行支援
  • 今すぐ仕事を変えるか迷っている:相談前メモを作り、仕事で困る場面を先に分ける

ここで焦って一つに決め切る必要はありません。僕は「病院に行くか、福祉を使うか、仕事を変えるか」を一気に考えて混乱しました。順番としては、まず困りごとの棚卸し。そのうえで、医療、地域相談、福祉サービス、就労支援のどこに持って行くかを分けるのが現実的です。

当事者として後から分かった注意点

「診断名がないと説明できない」と思い込みすぎない

診断名は大事です。医療や制度の手続きで必要になる場面もあります。でも、診断名が出るまで一切説明できないわけではありません。

職場で困っているなら、「ADHDです」と言う前に、「口頭指示だけだと抜けやすいので、チャットや紙で残してほしい」「音が多い場所だと作業が止まりやすい」など、配慮や工夫に近い言い方があります。

医師や相談員に丸投げできるメモを作る

僕は相談の場で、困っていることをその場でうまく説明しようとして失敗しました。緊張すると、順番も具体例も飛びます。

だから次に行くなら、事前にメモを作ります。きれいな文章ではなく、「起きたこと」「頻度」「損失」「試した対策」「相談したいこと」だけでいい。それを見ながら話せるだけで、相談の質はかなり変わります。

制度の話と医療の話を混ぜない

医療機関は診断や治療の相談先です。一方で、就労移行支援や自立訓練は障害福祉サービスの文脈にあります。利用条件、自己負担、手続きは自治体や事業所の確認が必要です。

厚生労働省は、障害福祉サービスについて、個々の障害のある人の状況を踏まえて支給決定が行われるものと説明しています。利用者負担にも所得に応じた月ごとの上限があります。だから、ネット記事だけで「使える」「使えない」を決めないほうがいいです。

相談前メモのひな形

最後に、そのまま使える形で置いておきます。スマホのメモに貼って、空欄を埋めるだけでも十分です。

  • いちばん困っている場面:仕事 / 生活 / 人間関係 / 体調
  • 具体的に起きること:
  • 頻度:毎日 / 週に数回 / 月に数回 / 特定の場面だけ
  • 困った結果:注意された / 収入が減った / 物を失くした / 対人関係が悪化した
  • すでに試した対策:
  • うまくいかなかった理由:
  • 次に相談したいこと:診断 / 生活支援 / 就労支援 / 職場配慮 / 相談先の整理

このメモを作っておくと、「診断がつくかどうか」だけに話が寄りすぎません。診断名の前に、あなたの生活で何が起きているのかを相談先に渡せます。

FAQ

ADHDの診断がつかない場合、もう相談しても意味がないですか?

意味がないとは限りません。診断名が確定しなくても、生活や仕事で困っていることを整理し、医療機関、発達障害者支援センター、市区町村の窓口などに相談する余地はあります。診断の判断は医師に任せ、困りごとの説明を準備するのが現実的です。

WAISなどの検査結果だけでADHDか分かりますか?

この記事では判断できません。検査結果の解釈や診断は医師など専門家の領域です。自分で数値を読み替えて結論を出すより、日常で困っている場面と一緒に相談先へ持って行くほうが安全です。

オンライン診療ならADHDの診断が必ず受けられますか?

必ずとは言えません。オンライン診療で何を相談できるか、診療範囲、費用、必要な検査や対面受診の有無は医療機関ごとに異なります。予約前に公式サイトで確認し、診断や治療は医師の判断に従ってください。

就労移行支援や自立訓練は、診断がないと使えませんか?

利用条件や必要書類は、自治体、サービス、事業所、本人の状況で変わります。ネット記事だけで判断せず、市区町村の障害福祉窓口や事業所に確認してください。必要に応じて医師の診断書や意見書が求められることがあります。

まとめ:診断名を取りに行く前に、困りごとを持って行く

ADHDの診断がつかないと、自分の困りごとまで否定されたように感じることがあります。でも、診断名が出なかったことと、生活や仕事で困っていることは別です。

次に動くなら、まず相談前メモを作る。医療で相談するのか、地域の相談窓口に行くのか、生活訓練や就労支援を調べるのかを分ける。僕はここを飛ばして、かなり遠回りしました。

診断名だけを探しに行くのではなく、困りごとを持って相談に行く。そのほうが、次の一歩は具体的になります。

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