近年はインターネット・SNSの利用機会が格段に増えたことによって、スマートフォン(以下、スマホ)のメインブランド回線(MNO)や格安のSIM回線を併せて使い、スマホ端末を2台持つという人も多くみられるようになっています。
そこで今回は、ADHD傾向のある人がスマートフォンを2台持ち(2回線持ち)するメリットとデメリットを、ADHD当事者が体験に基づき解説します。
メリット
スマホの充電切れによる連絡手段の断絶が防げる
まず筆者が考える1点目のメリットは、スマホの充電切れによる友人・家族・恋人・同僚らとの連絡手段の断絶がほとんど防げるという点です。
ADHDの人は、スマホの充電を計画的に行うことが苦手な場合が多く、さらに過集中的にスマホを連続使用することも多いです。つまり日常的に充電がギリギリの状態になることや、外出時に充電切れを起こしたりすることが多いということです。
そしてさらにやっかいなのが、モバイルバッテリー(充電器)の携帯し忘れもやってしまうということ。筆者はモバイルバッテリー本体とUSBケーブルどちらかを持ち忘れていることが多く、結果的に数回に1回は外出時に、メインスマホの充電切れを起こしてしまいます。(ちなみに余談ですが、モバイルバッテリーはケーブル付きのものを選ぶと、少なくともケーブル忘れを防ぐことができます。)
そんな時に、2台持ちのメリットが際立ってきます。2台のスマホを日常的に使っていることで、どちらかのスマホが充電切れだったとしても、どちらかのスマホの充電が生きていることが多いのです(夏場は高温状態で片方が使えなくなることもたまにあります)。これによって関係者との連絡手段が完全に途絶えるのをある程度防げる、というわけです(※但し、相手にサブのスマホのLINEアカウントなどを教えておく必要もあります)。加えて違うブランドの回線を2つ持つことで、電波障害のリスクを回避できるという普遍的なメリットももちろんあります。
【ADHDが外出時のスマホ充電切れを防ぐための最強プラン】
- スマホ2台持ち+モバイルバッテリー
ちなみに筆者はメインスマホにソフトバンク回線、サブスマホに楽天モバイル回線を当てて、併用しています。メインでは速度・容量を重視したく、サブでは価格低減、通話料削減(楽天モバイルは専用アプリ利用で無料)をしたいからです。
用途による使い分けや同時使用ができる
続いてメリットと感じるのが、用途によっての使い分けや、同時使用ができる点です。色んなことを同時並行で処理してしまいがちなADHDの人にとっては、これらはありがたく感じられるかもしれません。
例えば、片方のスマホをプライベート用に、もう片方を仕事用・勉強用と、使い分けるのもありでしょう。
また筆者は特に、片方のスマホでYouTubeの音を流してもう一つのスマホで別の作業をする、というように、スマホ2台の同時使用をよくしています。ちなみにバックグラウンド再生が可能なYouTube Premiumの個人月額は1280円。スマホ回線の料金比較で、2台持ちした場合の月額感を確認できます。もちろんWi-Fiや(主回線からの)テザリングなどの併用をしなければ月3GBを下回らないかもしれませんが、この比較から、スマホ2台持ちが実はそこまで大きな負担ではないことが実感いただけるのではないでしょうか。
さらに余談ですが筆者は、radikoのプレミアム会員の24時間制限をよくオーバーしてしまうので、後日もう一つのスマホでログインして続きを聴くということをしばしばやっています。
このように、”スマホ2台持ちのメリット”は、探せば意外にも多いのではないでしょうか。
デメリット
1台(サブ側)を失くしてしまいがち
一方でデメリットもあります。筆者が最も感じるデメリットは、主にサブ側のスマホを失くす頻度が高い、という点です。
2台使いといえども、使いやすさなどでメインとサブの使用頻度が分かれてきます。そうなると、サブスマホの存在感が自然と薄れてしまうもの。ADHDの人はモノの管理が苦手な傾向があるので、使わないスマホを思わぬところに放置したり、外で落としたりすることがしばしばあるかもしれません。
防止策としては、①マメにスマホ2台の位置を確認する、②スマホメーカーの「探す」機能を活用する、③本体にタグを付けるなどが挙げられます。筆者は①を意識しているものの、②でなんとかなることが多いです。
利用料金が増える
続いて当然のことですが、スマホ1台持ちよりも利用料金(本体代金)が増えることが挙げられます。ADHD傾向の人は金銭管理を苦手とする場合もあるので、計画以上に支出が膨れ上がるのには注意が必要です。
これに加えて、片方のデバイスのアカウントで加入したサブスクリプションの解約忘れやダブり契約にも十分気を付けましょう。
スマホ利用の収拾がつかなくなるようなら、無理に2台持ちをする必要はありません。自分の特性やキャパシティを見ながら判断するのが良いでしょう。
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この記事は筆者の個人的な体験に基づくものであり、医学的・心理学的な診断や助言を目的としたものではありません。家庭や心の問題でお悩みの方は、カウンセラーや心療内科、法テラス(0570-078374)、よりそいホットライン(0120-279-338)などの専門窓口にご相談ください。

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