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ADHDにLUUPは向いている?メリット・デメリット、注意点を実体験から解説

本記事では、ADHD傾向のある人が、電動キックボードやシェアサイクルサービス「LUUP(ループ)」を利用する際のメリット・デメリット、そして注意点について、筆者自身の実体験をもとに詳しくお伝えします。

LUUP招待コード:コピペ【RFEGMW3QW】


目次

LUUPって結局どんなサービス?

規模内容
ポート数全国 12,000カ所超、車両3万台(2025年3月時点)
利用エリア東京・大阪・横浜・京都・宇都宮・神戸・名古屋・広島・仙台・福岡ほか拡大中
基本料金50円+1分ごと15円(東京・大阪は2025/7/1~ 1分20円)
年齢制限キックボードは16歳以上・交通ルールテスト必須、自転車は年齢制限なし(13歳未満はヘルメット義務)
ヘルメット努力義務。ただし着用強く推奨(2023年法改正)
  • ヘルメットの着用は努力義務で強く推奨されています。ADHDの有無を問わず、まずは利用前にヘルメットの購入をすることをおすすめします。

ADHD当事者が感じたメリット

2-1. “電車より速攻” でドパミンが出る

  • ポートが密なので徒歩5〜7分の距離を30秒でキックスタート。
  • 「今乗れる」→即フィードバックが得られ、やる気スイッチが入りやすい

2-2. 遅刻リスクを劇的に下げられる

  • 電車・バスの待ち時間を圧縮。
  • 私は渋谷→表参道の通勤で 10分短縮×往復=週100分の余裕を確保。
  • 遅延・乗り換えストレスもカットできる。

2-3. 刺激過多な満員電車を回避

  • 音・匂い・視線で集中が散りやすいADHDには、屋外での短距離移動がむしろ快適。

2-4. “遊び感覚” で運動量を確保

  • スタンドを立てて乗り降りするだけでも軽いエクササイズ。
  • 10分ライド→歩きより約3倍のエネルギー消費という研究報告も。(※筆者計測)

3. ADHD当事者が感じたデメリット

デメリットADHD特性が絡むポイント
料金が分課金なので気づくと高額時間感覚の弱さで「あと3分」が15分に膨らみがち
交通ルール違反・事故リスク衝動的に車道へ飛び出す、スピードを出し過ぎる、周囲への不注意など
返却ポート探しで迷子方向音痴+地図アプリ読解力の弱さ
スマホ依存バッテリー切れ→ロック解除不可→延長料金発生
書類登録やテストが面倒初回登録だけで約15分、途中で投げ出したくなる
  • ADHD特性の人が意外とやってしまうというのが、ポートへの返却忘れです。これによって4,000円以上取られた、という声もXで複数みられました。慣れてきたとしても、アプリでしっかりと返却手続きまで行うようにしましょう。
  • 筆者もよく直面するのが、スマートフォンの充電切れを起こしてしまい、返却できなくなる状況です。対策として、とにかくモバイルバッテリーを携帯するようにしましょう。また最寄りのコンビニなどで「ChargeSPOT」などのシェアリングバッテリーを借りるのも手です。
  • 利用エリアは首都圏・都市部を中心に拡大中ですが、ポート(置き場)がないエリアもまだあるので注意。例えば筆者は以前、東京都の県境の埼玉エリアで利用しようとしましたがLUUPがない、ということがありました。
  • 利用エリア内であっても、ボードや自転車が利用中で、付近のポートが一切利用できないということがあります。利用を計画する前に、予めアプリで利用状況を確認することをおすすめします。例えばLUUPで移動しようとしていたのに使えず、暑い中を15分歩くはめになった、ということを筆者は実際に体験したことがあります。

LUUPのキックボードはADHDにとって危険なのか?

筆者は、ADHD傾向のある人がLUUPのキックボードを利用することを一様に「危険」とは考えていません。

まず、バランス感覚について。筆者は10年以上自転車に乗っておらず、キックボードも今回が初体験でしたが、実際に乗り始めてから30分ほどで、ヒヤヒヤする感覚は自然と消えていきました。LUUPのキックボードは車輪の幅が広く、径も小さいため、バランスを崩して即座に転倒するような状況は考えにくいはずです。
ただし、乗り始めの数分間は、発進時の「スーッ」とした加速によるGの移動感や、わずかな左右のぐらつきがありました。しかし、これらの違和感も筆者の場合はすぐに解消されました。

次に、周囲への不注意について。
ADHD傾向のある人にとって、最も懸念されるのは「周囲への注意不足」でしょう。これは正直なところ、愚直に周囲の状況をしっかり確認し続けるしかありません。ただし、筆者の感覚としては、LUUPのキックボードは死角がほとんどなく、最大時速も20kmまでに制限されているため、むしろ運転しやすいと感じました。一方で、「交通ルールを覚えるのが面倒」という人もいると思いますが、ここはしっかり守る必要があります。特に重要なのが二段階右折です。
これがわかりにくいと感じる場合でも、最低限、

  • 「自転車と同じく左側の車線を走る」
  • 「わからなければ一度停車して、キックボードを手で押しながら横断歩道を渡って仕切り直す」

この2つを心がけるだけで、安全性はぐっと高まるはずです。

筆者の体感として、LUUPのキックボードは小道のほうが走りやすく、大通りでは走りにくさを感じます。
理由は、大通りだとバイクや車の交通量が多く、距離感が近くなりやすいからです。速度差も大きく、心理的なプレッシャーを感じることがあります。一方で、小道は交通量が少なく、低速でも安全に走れるため、ストレスなく移動しやすいと感じました。そのため初心者の方は、まず小道でキックボードを練習すべきだと思います。筆者も最初は、大通りから一本ずらした小道で乗り始めました。なおその際には、角から飛び出してくる通行人や自転車にくれぐれもお気を付けください。


4. 事故と課金地獄を防ぐ5つの注意点

  1. 前夜にアプリ登録+交通テストを済ませる
    • 朝の“バタバタ登録→遅刻”を防止。
  2. 「10分タイマー」を同時にスタート
    • Apple Watchやスマホアラームで料金と時間を可視化
  3. 必ずヘルメット・軍手を携帯
    • 転倒経験あり。掌をすりむくとスマホ操作も地獄。
  4. 返却ポートを出発前に写真で記憶
    • 方向感覚が不安なら“同じポート返却”も選択肢。
  5. バッテリー20%未満では乗らない
    • 途中の再起動に失敗=強制延長課金のリスク。

5. LUUPはADHDに「向いている」のか?

結論:“刺さるが、諸刃の剣” —— 使いこなせば最強のラストワンマイル武器

  • メリットがデメリットを上回る人
    • 遅刻しがちで時間を買いたい
    • 刺激がないと行動できない
    • 都市部在住でポート密集エリア
  • 向かないかもしれない人
    • 衝動性が強く、安全確認が苦手
    • 地図アプリを開くのがストレス
    • 料金管理が超苦手でクレカ請求を把握しない

6. よくある質問(FAQ)

QA
サブスク980円はお得?1回30分以上×月5回以上なら元が取れる。それ以下なら従量課金で十分。
事故時の補償は?対人・対物1億円の保険込み。ただし違反運転は免責になり得る。
地方在住だがLUUPを試したい東京・大阪へ行った際に乗車→出張・旅行時の足にも便利。アプリに履歴が残るので思い出にも。

まとめ

LUUPは、

  • 「すぐ動きたい」ADHDの衝動性と親和性が高い一方で、
  • 安全管理や時間管理が肝要な乗り物です。

今日からできる第一歩

  1. アプリをダウンロード
  2. 夜の落ち着いた時間に登録+交通ルールテスト
  3. 明日の通勤ルートで “10分だけ” 試乗してみる

LUUPは正しく利用すれば、あなたの毎日に活用できるでしょう。


(執筆:艶派手/ADHDマン 体験範囲:東京23区で累計ライド86回)

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